オーディンの馬は8本足?
知られざる神話の登場人物12選
傲慢を戒める雷、忘却の岩に縛られた英雄、ロキが産んだ8本足の馬。
綾解きの「神話」ジャンルに眠る、意外な逸話12選。
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神話ジャンルは、意外と手強い
綾解きには「神話」というジャンルがあり、ギリシャ神話・北欧神話の登場人物がひらがなで出題されます。有名な神々だけでなく、脇役の英雄や怪物、川や橋の名前まで幅広く登場するのがこのジャンルの面白いところ。今回はその中から、ギリシャ神話7選・北欧神話5選を紹介します。
ギリシャ神話編
テバイ攻めの七将のひとり。「神でさえも自分を止められない」と豪語しながら城壁の梯子を登ったため、その傲慢さに怒ったゼウスが雷霆を放ち、打ち殺されました。後世まで「傲慢への戒め」として語り継がれています。
毎夜、銀の戦車で夜空を渡るとされる月の女神。羊飼いの美青年エンデュミオンに恋をし、彼が永遠に眠り続けるよう神に願ったという神話で知られます。後にアルテミスと同一視されるようになりました。
アテナイ王テセウスの親友。冥界の女王ペルセポネーをさらおうと冥界に侵入しましたが、ハデスに「忘却の岩」と呼ばれる椅子に縛り付けられてしまいます。テセウスはヘラクレスに救出されましたが、ペイリトオスだけは永遠に冥界に残されました。
50人以上の勇者を集めた船「アルゴー」でコルキスへ渡り、黄金の羊の毛皮を持ち帰った大冒険で知られる英雄。その名は英語では「ジェイソン(Jason)」と読まれ、現代の人名にも広く受け継がれています。
冥界を七重に取り巻いて流れる大河であり、それを神格化した女神でもあります。神々が誓いを立てる際にはこの川の水が使われ、破った者は1年間仮死状態になり、さらに9年間オリュンポスから追放されるという厳しい掟がありました。
大地母神ガイアと海神ポントスの子。妻ケートーとの間に、ギリシャ神話の名だたる怪物たちを次々と生みました。石化の視線を持つゴルゴン三姉妹(メドゥーサを含む)、たった一つの目と歯を三姉妹で使い回す老婆の姿の「グライアイ」、黄金のリンゴを守る百の頭を持つ竜ラドンなど、有名な怪物の多くが彼の血を引いています。
ブーテース
酔った友人に殺された、ワイン造りの伝道者
酒神ディオニュソスから極上のワイン造りの秘密を授かった王イーカリオス(ブーテースの正体とされる説の一つ)は、その酒を羊飼いたちに振る舞いました。ところが強い酒に酔いつぶれた羊飼いたちは、自分たちが毒を盛られたと思い込み、眠っていたイーカリオスを殺してしまいます。悲しんだディオニュソスは彼を星座「うしかい座(ブーテース)」として天に上げ、娘エリゴネーは「おとめ座」に、愛犬は「おおいぬ座」になったと伝えられています。
北欧神話編
スレイプニル
ロキが産んだ、オーディンの8本足の愛馬
巨人が「ミズガルズの砦を期限内に完成させたら女神フレイヤをもらう」と神々に約束させ、巨人の牡馬の働きで工事が完成しそうになりました。焦った神々に命じられたロキは牝馬に変身して牡馬を誘惑し工事を妨害、その結果ロキ自身が身ごもって産んだのがスレイプニルです。あらゆる馬より速く走り、空も死者の国も駆けられるとされます。
ハミンギャ
一族に代々受け継がれる「幸運の守護霊」
北欧神話・ゲルマン文化で、人や一族に宿るとされた幸運の守護霊のような概念。強いハミンギャを持つ人は戦いや人生で成功をおさめるとされ、その力は死後に子孫へと受け継がれると信じられていました。
ヴォルスング家の長男。館の大樹に刺さった剣を、居合わせた誰も抜けない中で唯一引き抜いたという逸話で知られます。後の英雄シグルズ(ドイツ語名ジークフリート)の父にあたる人物です。
神々の国アースガルドと人間界ミッドガルドを結ぶ虹の橋。赤・青・緑の三色からなり、赤は常に燃える炎の色とされ、この炎のために巨人は橋を渡ることができないとされています。
スリーズル
誓いを破った者・人殺しが罰として渡る川
古エッダの詩『ヴォルスパー』によれば、誓いを破った者・人殺し・他人の妻を誘惑した者たちは、この刃物や剣で満ちた急流を渡らされる罰を受けるとされています。彼らの魂は「屍の岸辺」と呼ばれる場所へたどり着き、竜ニーズヘッグに食い荒らされる運命にあると伝えられました。
脇役にこそ、面白い物語がある
ゼウスやオーディンのような主神だけでなく、脇を固める英雄や怪物、地形を表す固有名詞にまで具体的な物語があるのが神話の面白さです。綾解きの「神話」ジャンルでは、正解するたびにこうした豆知識が表示されます。
💡 神話ジャンルは他ジャンルに比べて聞き慣れないカタカナ語が多く、難易度はやや高めです。豆知識と合わせて挑戦すると、名前が記憶に残りやすくなります。
参考文献
- ホメロス.「オデュッセイア」.
- ヘシオドス.「神統記」.
- アポロドーロス(偽アポロドーロス).「ビブリオテーケー(ギリシア神話)」.
- スノッリ・ストゥルルソン.「スノッリのエッダ(散文エッダ)」(アイスランド、13世紀).
- 作者不詳.「古エッダ(詩のエッダ)」(アイスランド、13世紀成立の写本).